【初心者向け】PowerAppsでアプリを開発しよう!~初期構築編~
はじめに
はじめましての方も、読んだことがある方も、お久しぶりです!
業務で急遽PowerAppsを利用することになり、簡単なアプリ作成を通じて勉強してみようと思い立ちました。
ちなみに筆者のPowerApps経験は、全くのゼロです!
アプリ開発自体が大学時代に多少程度で、業務としては全く触っていません。。
今回作成するのは、基本操作を覚えるための練習用アプリです。
- PowerAppsでどんなことが出来るのか
- 基本的なPowerAppsの操作が確認できる
という点にフォーカスして進めていきたいと思います!
この記事では、初期構築までをまとめています。次回以降で、基本操作やテーブル操作について記載していきたいと思います。
PowerAppsとは?
まず、PowerAppsについてまとめてみると、
- Microsoft社が提供しているローコードアプリ作成ツール
- 利用にはMicrosoft Dynamics 365 および Office365 ライセンスが必要
- PowerPointのような直感的な操作と、Excelライクな関数を入力するだけでアプリ作成が可能
- ブラウザ上で作成ができるので、開発環境が不要
- 各種データソースに接続し、データ操作が可能
PowerAppsはあくまでも、「ローコード」なので、「ノーコード」ではありません。
ただし、コーディングと言っても、Javaなどの開発言語ほどハードルが高いものではないので、Excelさえ使ったことがあれば学習コストは高くないかと思います。
PowerAppsには、PowerPointのようなキャンバスに自由にパーツを配置し、簡単な関数でアクションを定義してアプリを作成するキャンバスアプリと、グラフなどのダッシュボード機能を具備した管理者向けのアプリを作成できるモデル駆動型アプリの2種類存在します。
今回は、キャンバスアプリを作成してみましょう!
初期環境準備
PowerAppsの利用には、PowerAppsが利用できるライセンス(プラン)が必要です。Officeを企業で利用している場合は、ほとんどの方が利用できるのではないでしょうか。
利用できない方は社内AD側で利用制限がかけられている場合があるかと思いますので、情シス担当の方に問い合わせてみてください。
執筆時点(2022年1月26日)でPowerAppsを利用できるプランは以下の通りです。
PowerAppsを利用できるDynamics 365プラン
- Dynamics 365 for Sales, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Customer Service, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Operations, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Field Service, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Project Service Automation, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Team Members, Enterprise edition
- Dynamics 365 for Financials, Business edition
- Dynamics 365 for Team Members, Business edition
PowerAppsを利用できるOffice 365プラン
- Office 365 Business Essentials
- Office 365 Business Premium
- Office 365 Enterprise E1
- Office 365 Enterprise E3
- Office 365 Enterprise E5
Officeを利用していなくても、PowerAppsのライセンスを別途購入すれば、PowerAppsを利用できます。
PowerAppsのライセンス
- PowerApps プラン1 月額料金760円/1ユーザー(1ユーザー1アプリ)
- PowerApps プラン2 月額料金4,350円/1ユーザー(アプリ数無制限)
価格については日本Microsoft社のホームページをご確認ください。
また、ライセンスを購入せず、PowerAppsの機能をお試し出来る開発者プランというものも存在します。
今回はこちらの開発者プランを利用してアプリ作成を進めていきます。
注意してほしいのは、この開発者プランの利用期限が90日しかないので、永続的に利用する方は、上記のいずれかのプランを利用してください。
アカウント作成
PowerAppsの開発者アカウントを作成するためには、個人のMicrosoftアカウントではなく、「職場または学校のアカウント」というものが必要になります。このアカウントの作成方法は、Microsoft 365開発者プログラムというものを利用します。
こちらのページを参考にアカウントを作成しましょう。
このアカウントを利用して、PowerAppsの開発者プランを利用していきます。
開発者プランのアカウント作成方法は、まずこちらのサイトにアクセスします。
「無料で始める」をクリックすると、必要事項を記入するフォームに遷移します。ここで、先ほどのアカウント情報を入力すると、PowerAppsのポータルサイトが表示されます。
今後サインインする際には、上記のサイトからサインインをクリックすればOKです。
キャンバスアプリ作成
ポータルの左ペインの「+作成」をクリックして、「空のアプリ」をクリックします。
キャンバスアプリ、モデル駆動型アプリ、ポータルを選択する画面が表示されますので、キャンバスアプリを選択します。
アプリ名を入力する画面になりますので、任意のアプリ名を入力し、今回は「タブレット」を選択して作成します。「電話」を選択した場合は、スマホアプリ作成が可能です。
スマホアプリ特有のデータ保持手法などもあるようですが、今回は割愛します。
これで、アプリ作成の準備は完了です!
まず、保存をしておきましょう。
保存は他のOfficeアプリと同じように、「ファイル」→「保存」でできます。保存先はクラウドでOKです。
もしくは、Windowsなら「Ctrl」+「s」でも保存できます。Officeと変わらず楽ですね!
これで、環境の準備は完了です。次回以降は、今回準備した空のアプリを利用して、いろんな操作を覚えていきましょう!
最後に
今回はPowerAppsについてや開発者プランで利用するという部分についてまとめてみました。意外とライセンスの問題につまずいてしまいました。
今後は、基本操作やPowerAppsを使って出来ることをどんどんまとめていこうと思います!